［地域との共生の必要性の高まり］

物流業は産業を支援するといった機能をもっており、物流業の振興は地域の産業の高度化を促進する。さらに、雇用面や環境面においても物流業は地域の発展に密接に関係していることから、快適な職場環境の創出をはじめ、省エネルギーやリサイクルに配慮する等、より積極的に地域と共生を図っていくことが求められている。

地球環境保全問題についての認識

?危機管理体制強化への要請の高まり

［緊急物資輸送体制確立の要請］

阪神・淡路大震災での経験を踏まえ、危機管理意識が高まりつつあり、防災に配慮した各種の取り組みが活発化している。

災害時においても機能する物資の輸送体制の構築ならびに、交通・情報網等の強化や都市機能の分散といった防災面に配慮したまちづくりを求める声が高まっている。

阪神・淡路大震災の際には、緊急輸送ルートの設定、道路混雑による輸送時間の長時間化、道路情報等の情報提供体制、緊急物資等の配送拠点の位置及び物資の仕分けなどの管理・運営体制、被災者の避難所と配送拠点間のニーズの的確な伝達等の問題により、初動期において緊急物資輸送が混乱したことから、緊急物資輸送体制確立の要請が高まっている。

［緊急時のバックアップ機能の要請］

阪神・淡路大震災の際には企業活動や市民生活が大きな影響を受けたことから、非常時に備えて代替港湾や代替物資輸送ルート等のバックアップ機能を充実していくことの必要性が高まっている。

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